京都)岩盤から光 天ケ瀬ダムで水路トンネルが貫通
小西良昭
【動画】天ケ瀬ダムの放流量を増やすという水路トンネルが貫通した=小西良昭撮影
天ケ瀬ダム(京都府宇治市)の放流量を増やす国の再開発事業をめぐり、整備していた水路トンネル(617メートル)が22日に貫通し、報道陣に公開された。
貫通したのは、ダム湖(鳳凰(ほうおう)湖)から宇治川へ流すトンネル流入部(入り口)。地下約40メートルにある厚さ約1・5メートルの岩盤に重機で穴を開けると、投光器の光が漏れた。今後、直径10・3メートルのパイプ状にする。
宇治川への出口(吐口部)に近い部分は水勢を弱めるため、高さ約26メートル、幅約23メートルの巨大トンネルになる。2022年に完成予定で、放流能力は毎秒900トンから1500トンに増える。下流だけでなく、上流の琵琶湖周辺の洪水軽減も図れるという。