感染者の接触通知アプリ、普及に苦戦? 陽性登録27人
栗林史子
政府が、新型コロナウイルスの感染者との接触を通知するアプリ「COCOA(ココア)」の提供を先月19日に始めてから1カ月がたった。厚生労働省によると、20日夕までのダウンロード数は769万件で、陽性だと登録した利用者は27人だった。利用者が多いほど感染拡大を抑える効果が高くなるが、まだ十分に普及しているとはいえない状況だ。
このアプリは、ダウンロードしたスマートフォン同士が1メートル以内で15分以上接すると、近距離無線通信規格「ブルートゥース」で相手の端末をお互いに記録していく仕組み。感染が分かった利用者がアプリ上で「陽性」と登録すると、過去14日間に接触の記録があるスマホに通知が届く。位置情報などの個人情報は使わない。
ただ、この1カ月間は、利用開始日の表示が当日の日付になったり、陽性者の登録ができなかったりという不具合が相次いで発生。修正のために陽性者登録を4日間中止するなどした。
自治体側の対応もまだ済んで…