「飛鳥美人」修理後初公開 高松塚古墳、「玄武」なども

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清水謙司
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 「飛鳥美人」で知られる奈良県明日香村高松塚古墳特別史跡、7世紀末~8世紀初め)に描かれた国宝の極彩色壁画の一般公開が18日から、村内の仮設修理施設で始まる。約13年に及んだ壁画の修理が今年3月に終わった後では初めての機会となる。一般公開を前に文化庁が17日、報道陣に壁画を公開した。

 今回は、飛鳥美人(西壁女子群像)のほか、東壁女子群像、中国古代思想の方角の守護神「四神(しじん)」のうち、東壁青龍(せいりゅう)、北壁玄武(げんぶ)をガラス越しに見ることができる。

 修理前はカビなどで黒ずんでいた壁画の汚れが減り、各図像が見えやすくなり、鮮やかな色も戻ってきた。4人の女性が並んだ飛鳥美人も、表情や輪郭がはっきりと見えるようになった。鼻筋の筆づかいや黒髪の生え際の表現などの細部も観察できる。

 1972年に発見された壁画…

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