ガマランド、休園日は気分次第 税務署寄せ付けぬカオス
大谷百合絵
濃霧の中、徐々に姿を現したのは「大明神」としてまつられている巨大ガマ像――。
6月下旬、筑波山(茨城県)ロープウェイの出発駅近くにあるテーマパーク「ガマランド」に着いた記者(24)は、その独特の空気に、一瞬たじろいだ。
恐る恐る足を踏み入れると、およそ半世紀にわたり運営に携わってきた桜井雅子さん(72)が迎えてくれた。お客さんがいない……。来場者の状況を尋ねると「税務署が来るほどは来ないね。ねえ、おせんべい食べる?」。この返答、巨大ガマに負けず劣らずのセンスが光る。
ランドの前身は、桜井さんの…