クマゲラのオス、卵4個続けて持ち去り 異例の行動なぜ

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元朝日新聞記者・深沢博
【動画】国の天然記念物クマゲラのオス親、卵を持ち去る=深沢博さん撮影
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 国の天然記念物クマゲラのオス親が、つがい相手のメス親が巣穴に産んだばかりの卵を次々と4個持ち去ったことが今春、札幌市近郊の森で確認された。これまでもオス親がその年の最初の卵を持ち去る行動は報告されているが、4個も続けて持ち去るのは異例。なぜ卵を持ち去ったのか。

 卵4個の持ち去りを確認したのは、札幌市を中心に野鳥観察を続けている笹森繁明さん(78)ら。笹森さんによると、持ち去ったのは5月4、5、7、8日。いずれもメス親が産卵後、オス親が巣穴に入り、卵をくわえて飛び去った。その後、巣穴に戻ってきたオス親は卵をくわえていなかった。

 持ち去りの時刻が最も早かったのは午前6時38分(2卵目)。遅かったのは午前10時55分(1卵目)。いずれも笹森さんら3人が写真や動画で記録した。4卵目を持ち去った翌9日と10日に持ち去りは観察されず、その後は両親が交代で抱卵行動に入った。

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 約2週間後、えさ運び行動が…

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