「出題範囲の配慮はしない」 国立大学協会が方針の素案

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 コロナ禍で学習に遅れが出た生徒らへの配慮として、文部科学省が各大学に個別試験の出題範囲を例年より絞るよう求めたことを受け、対応を協議している国立大学協会が「出題範囲の配慮はしない」とする方針の素案を作ったことが29日、わかった。現在、各国立大に意見を聞いており、7月の早い段階で方向性を出すことを目指す。

 文科省は今月19日、今年度に行う大学入試の日程や内容を示した実施要項を、大学などに通知した。各大学に対し、コロナ禍の長期休校で学習が遅れた受験生のために、高3で学ぶことが多い科目を個別試験で出題する際に、範囲を配慮するよう求めた。

 だが、国大協は各大学に示した方針の素案で、個別試験(2次試験)の出題範囲については配慮しないとした。一方で、受験生が新型コロナウイルスに感染した場合に備え、3月22日以降に例年は設けていない追試を設定することや、1月25日から2月3日までとしている出願期間を広げることも盛り込んだ。

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