リバプール、「呪い」解いて優勝 自粛無視のお祭り騒ぎ

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ロンドン=遠田寛生

 サッカーのイングランド・プレミアリーグで25日、30季ぶりの優勝を決めたリバプール。熱狂的なサポーターがいることでも世界のサッカー界に知られる。2位マンチェスター・シティーがチェルシーに敗れて悲願が果たされたこの日、チームの試合はなかったが、ホームスタジアムのアンフィールド周辺には「自粛要請」を無視してサポーターが集まり、お祭り騒ぎとなった。

 発炎筒のような物がスタジアム周辺でたかれ、花火も打ち上がった。チームの旗を振る人やトロフィーの模造品を持って喜ぶ子どもたち、アルコールを片手に雄たけびをあげる人の姿もあった。

 リーグやチームは事前に、新型コロナウイルス対策でサポーターらに自宅での自粛を促していた。しかし多くの人が、歴史的な日を静かに過ごすことはできなかった。英紙ガーディアンなどは、スタジアムの周りに集まった人は約2千人(現地時間午後11時現在)と報じた。後に問題となる可能性がありそうだ。

 イングランド北西部にある港町はビートルズが育った地として知られる。世界中から音楽好きやサッカー好きの人々が集まる。チームカラーの「赤」に染まったアンフィールドでサポーターが大合唱する応援歌「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」はサッカー界では有名だ。

 ただ、過去18度の優勝を誇…

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