JR東海、経営じわり世代交代 待ち構える二つの難題

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初見翔
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 JR東海の株主総会が23日、名古屋市内で開かれ、株主から、リニア中央新幹線の2027年の開業遅れを懸念する声が出た。宇野護副社長は26日にある金子慎社長と川勝平太静岡県知事のトップ会談に触れ、「社長から直接説明し、知事のご理解を得たい」と説明。静岡県から準備工事の同意を取り付けたいとの考えを強調した。

 株主からは新型コロナウイルスの影響などでリニア新幹線の需要が見通しにくくなっているとの指摘もあった。巣山芳樹副社長は人と人が会う必要性は減らず、人口減少についてもリニア新幹線沿線は日本全体の割合ほどは減らないと主張。建設資金も確保済みだとして、「将来の日本にとって不可欠な国家的プロジェクト。引き続き工事を進めていく」と述べた。

 今年は新型コロナの感染拡大防止のため、株主にはなるべく総会へ来ずに郵送やインターネットでの議決権を行使するよう呼びかけた。QRコードを読み取って議決権を行使する「スマート行使」を初めて導入した。出席者は前年(604人)の3分の1以下の198人だった。開催時間は、会社からの報告事項を要点を絞って説明したり株主からの質問を1人1問としたりすることで、昨年の1時間42分から57分に短縮された。(初見翔)

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 今回の総会では経営の若返り…

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