長期休校、日本語忘れた子どもたち 外国籍の家庭が苦慮

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大滝哲彰 小川崇
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 新型コロナウイルス感染症の影響で、約3カ月にわたって続いた臨時休校外国籍の子どもには、日本語に触れる機会が乏しいまま長い休みを過ごし、日本語を忘れた子もいるという。再開した学校は、どう向き合えばいいのか。周りの人たちにできることは。

 「ななぴゃく? ななひゃく?」。三重県鈴鹿市の市立河曲小学校。授業が再開したばかりの6月上旬、日本語指導教室「アミーゴ」で、ブラジル国籍の女子児童が辞書をめくりながら、ページの数字を指さして教師に尋ねていた。

 この教室で教える中川智子教諭(42)は、休校明けに日本語を忘れている子どもが多い印象を受けたという。「家にいると日本語を使う機会が少なく、それぞれの母語で生活している子どもが多い。もう一度なじむのに時間がかかるかもしれません」と話す。

 同校では、外国籍の子どもが全校生徒の1割を超える。最も多いのはブラジル国籍で、ペルー、フィリピンと続く。アミーゴ教室には、来日してまもないなど、日本語指導が必要だと学校側が判断した外国籍の子どもたちが集まり、国語や算数を学んでいる。

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 休校期間中も週に1度のペー…

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