苦肉の「ヤヌス席」も 新しい座り方、航空会社が模索

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贄川俊 杉崎慎弥
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 新型コロナウイルスの影響で一時は乗客が9割以上減った航空業界で、空港や機内の風景が変わってきた。国内線の需要が少しずつ回復する中、各社は対策を打ち出して次の感染の波に備える。海外では「新しい座り方」を提案する座席メーカーも出てきた。

 「すべてのお客様にマスクの着用をお願いしています」。4日朝の羽田空港。保安検査場入り口でそう書かれた大きな看板の前を、マスク姿の利用者が通り過ぎる。緊急事態宣言が解除され、5月と比べてだいぶ人が戻った印象だ。全日空では、6月から空港や機内でのマスクを必須にし、つけない人の搭乗を断る可能性があることを明記した。搭乗前日には、メールでも注意喚起する。

 チェックインカウンターではマスク姿の空港係員がビニールカーテン越しに利用者に対応し、フロアで接客する職員は飛沫(ひまつ)が飛ばないようフェースシールドをかぶっていた。ANAグループの空港係員、吉川仁美さんは「フェースシールドをつけることで安心してもらえるのであれば、こちらも徹底すべきだと思う」。

 検査場の手前には消毒液が置かれ、サーモグラフィーで体温を確認する。乗客は2メートル間隔で床に貼られたマークに従って順々に入っていく。手荷物検査後の検査証の受け渡しはなく、自分で取る。

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 記者は午前10時前に出発す…

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