緊急事態宣言「もっと早めなら…」 専門家会議の舘田氏

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聞き手・阿部彰芳
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 新型コロナウイルスの「第2波」が来れば、日本はどうなるのか。政府の専門家会議メンバーで日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大教授)は、今回の経験を生かして流行を小さく抑えられると考えています。ただ、緊急事態宣言が4月7日に出たことには、反省点があると言います。

 ――新型コロナウイルスを最初はどう見ていましたか。

 インフルエンザより少し伝播(でんぱ)性は高く、病原性は同じくらい。でも肺炎の頻度が高く、治療薬、ワクチンがない。ちょっと困ったね、という感じだった。少し油断していたところがあったのかもしれない。

 ――3月には日本でも感染者が爆発的に増える「オーバーシュート」が起きるという危機感がありました。

 僕はまだそういう状況ではないと思ったが、99%オーバーシュートするという意見もあった。専門家会議の中でも意見は分かれていた。でも、あのときの気分は暗かったです。

 ――緊急事態宣言が出たタイミングはどう考えていますか。

 4月7日で本当によかったの…

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