元警官、発砲時に「やったぞ」 黒人男性殺人の罪で起訴

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ニューヨーク=藤原学思
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 米南部ジョージア州アトランタで黒人男性のレイシャード・ブルックスさん(27)が死亡した事件で、地元のフルトン郡地検は17日、ブルックスさんを拳銃で撃った元警察官のギャレット・ロルフ容疑者(27)=懲戒免職=を殺人など11の罪で起訴すると発表した。

 事件は12日深夜、ハンバーガー店のドライブスルーエリアで発生。ブルックスさんは飲酒運転の疑いで逮捕されそうになった際に抵抗し、別の警官が持っていたスタンガンの一種「テーザー銃」を奪って逃走。追いかけたロルフ容疑者は、背後から拳銃で銃弾3発を発射、2発が命中し死なせたとされる。

 検察は10人から目撃証言を得たほか、当時の映像8本を精査。アトランタ市警や州当局とも協力して捜査を進め、現場にいてスタンガンを奪われたもう一人の警官から検察側証人になってもらう約束も得た。

 検察は捜査の結果、ブルックスさんは41分17秒間、警官2人の指示に全て従った▽身体検査で武器を持っていないことが確認されていた▽発砲時の2人の距離は5メートル以上離れていた▽ロルフ容疑者は撃った際に興奮して「やったぞ」と叫んでいた▽射殺後はブルックスさんの体を蹴り、2分12秒間、応急処置をしなかった――などと認定した。

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 警官は逃走を防ぐ目的での発…

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