昨年の山岳遭難2937人 悪天候でも過去4番目の多さ

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八木拓郎
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 昨年1年間に山で遭難した人は2937人だった。過去最多だった前年よりも192人少ないが、高止まりが続いており、過去4番目に多かった。死者・行方不明者は前年比43人減の299人だった。警察庁が18日発表した。今年は新型コロナウイルスの影響で、閉鎖が決まった山小屋や登山道があるといい、同庁は登山の前に情報収集を徹底するよう呼びかけている。

 昨年は各地で梅雨明けが遅く、関東地方を中心に台風被害が深刻だった。警察庁は悪天候で山に入る人が減ったことで、遭難者も前年より減少したのではないかとみている。

 遭難者が100人を超えた都道府県(遭難場所)は、長野290人、北海道232人、山梨185人、兵庫168人、富山157人、神奈川124人、東京119人、新潟114人、静岡108人の9都道県だった。三重96人、岐阜91人、群馬90人、福島89人、山形88人、滋賀82人も目立った。

 遭難者の1488人(50・7%)は60歳以上。70代668人(22・7%)、60代640人(21・8%)、50代451人(15・4%)、40代396人(13・5%)の順で多い。中高年の登山ブームが背景にあるとみられ、こうした傾向は過去5年で変わっていない。

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 山に入った目的は、登山が最…

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