熊本)空港アクセス鉄道計画を再検討へ 蒲島知事表明

有料記事

伊藤秀樹 白石昌幸
[PR]

 JR豊肥線から延伸して熊本空港と結ぶ空港アクセス鉄道整備計画について、熊本県蒲島郁夫知事は12日、事業化について再検討する考えを表明した。新型コロナウイルス感染拡大に伴うインバウンド訪日外国人客)を中心とした航空需要の大幅な落ち込みを理由に「いったん立ち止まり、さらに議論を深める」と述べた。

 12日の県議会一般質問で藤川隆夫議員(自民)の質問に答えた。

 蒲島知事は、従来の概算事業費より増大する試算結果も初めて公表。2018年度に三里木駅(菊陽町)から延ばす場合で約380億円と概算していたが、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に19年度に委託した詳細調査では、四つのルート案で各437億円~561億円と試算された。トンネル区間が長くなったことなどが増額の原因といい、蒲島知事は「事業費が(概算事業費を)上回ったことについて残念に思っており、可能な限りコスト縮減に取り組む」と述べた。

 今年度は有識者や経済界など…

この記事は有料記事です。残り890文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら