「愛の不時着」なぜ人気 今らしいジェンダー視点に注目

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 ネットフリックスで配信中の韓国ドラマ「愛の不時着」。韓国の財閥令嬢と北朝鮮の政府高官の御曹司の恋物語を、フリージャーナリストの治部れんげさんがジェンダーの視点から分析します。

 韓国ドラマ「愛の不時着」が大人気だ。昨年12月に韓国のケーブルテレビで放送開始、今年2月末からネットフリックスがインターネット配信している。日本では現在まで3カ月以上、サイト内の人気10位以内にとどまり、連休中は1位が続いた。

 主題は韓国の上場企業創業社長ユン・セリと、北朝鮮将校リ・ジョンヒョクの恋物語。セリは韓国の財閥令嬢、ジョンヒョクは北朝鮮政府高官の御曹司という設定の現代版「ロミオとジュリエット」だ。

 タイトルと設定から安っぽいメロドラマを想起するのは誤解である。実態はラブストーリーに批評や喜劇の要素を巧みに織り込んだ社会派ドラマだ。日本の視聴者は子どもから中高年まで幅広く、その多くは韓国ドラマを初めて見た人たちである。

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