20年目でついに名前が…悲運のそばキャラ、活躍の場は

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上月英興
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 2001年に誕生してから名前がないままだった山形県大石田町のご当地キャラクターが、「そばにーるくん」と命名された。東北芸術工科大の学生らが18年、山形市で開かれた芸術祭の企画で悲運を知り、名前の候補を町に提案したのがきっかけになった。

 そばにーるくんは、ゆるキャラブーム前の01年、町がデザインを公募して誕生。町自慢のそばや最上川舟運をPRする見た目だが、性別や特技はおろか、名前も決まらないまま「そばのキャラクター」と呼ばれ続け、17年ほどが過ぎ去った。

 芸工大生は18年の「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」で、県内のキャラ40体をまとめた「山形キャラ神社」を制作。調査中に名無しのキャラが見つかり、名前案を募った。集まった66候補を町に提案し、中でも一押ししたのが「ソバニールくん」だった。

 町は昨年11月の「新そばまつり」で66候補の投票を実施。結果は「大石田 そばお」が「ソバニールくん」を抑えたが、観光やそば関係者らでつくる「町そばの里推進協議会」(会長=村岡藤弥町長)の役員会は今月26日、芸工大生の提案も踏まえて「そばにーるくん」に決めた。片仮名の「ソバニール」は17年に東京の会社が商標登録していた。

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 当時、芸工大生として調査に…

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