福島)豊作の願い込め、金山町で献穀米の「お田植え式」

上田真仁

 秋の宮中行事、新嘗祭(にいなめさい)に献上される米の「お田植え式」が25日、福島県金山町の「奥会津金山大自然」(押部清夫代表取締役)の水田であった。新型コロナウイルスの影響で神事は省略されたが、押部さんら5人が秋の豊作を願って苗を手で植えた。

 新嘗祭は神に新穀を供えて豊作を祝う行事で、11月に予定されている。同町の献上は初めて。大自然は農家の高齢化に伴い、10年前に町、JAなどが出資し会社を立ち上げた。

 植えたのは中山間地域に適した品種で県の奨励品種「里山のつぶ」。順調に育てば10月初めごろの収穫、精米し5合が献納される。お田植え式に臨んだ押部さんは「豊作であることを願い、丹精を込めて育てていきたい」と話していた。(上田真仁)…

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