宮城)「復興の架け橋」工事はラストスパート 気仙沼

星乃勇介

 三陸沿岸道路(三陸道)の「気仙沼湾横断橋」(仮称、宮城県気仙沼市)で23日夜、橋桁の最後の空いた部分を埋める作業が始まった。年度内の全線開通に向けて、「復興の架け橋」の工事はラストスパートに入った。

 この日組み込まれたのは縦横15メートル、高さ2メートルの鋼鉄製のブロックで、重さ130トン。北九州から船で運ばれてきた。岸壁から多くの市民が見守るなか、橋の直下から1分間に70センチずつつり上げられ、約1時間かけて橋桁の高さ(32メートル)まで引き上げられた。

 国土交通省仙台河川国道事務所によると、これまでに46個のパーツをつなぎ、今回が最後の47個目だ。今後高さを調整し、来月中~下旬に完全連結する。中尾吉宏所長は「様々な方の思いが詰まった道。復興に寄与し活力となるよう願う」。菅原茂市長は「三陸の未来をつくる橋になってほしい」と語った。(星乃勇介)…

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