東京)難病の元留学生、救われた命 手術成功し無事退院

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平山亜理
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 君の命を一生懸命助ける――。重い心臓病を抱え、余命わずかと言われたベトナム人の元留学生が、東京都内の病院で受けた手術が成功し、16日に退院した。オーバーステイの身で、高額な医療費を払えず、生きることを一度は諦めかけた。救ったのは、「放っておけない」と支えた医師や支援者の思いだった。

 フォアン・ティエ・ロイさん(29)。ハノイ郊外で農家の3人きょうだいの末っ子として生まれた。5年前、借金をして留学生として来日。日本語学校で学び、東京福祉大に入学した。同大で多くの失踪者が出たあおりで、数年前、ビザが更新されなかった。自らも失踪者として日本にとどまる道を選んだ。友人宅に身を寄せ、コンビニでアルバイトをして暮らした。

 今年2月、心臓発作が起き、都内の病院に運ばれた。幼い時から貧しく、病院に行けなかった。自分が、心臓の血液が逆流する「修正大血管転位症」という難病であることを、そこで初めて知った。

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 在日ベトナム人を支援してい…

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