中止チケット税負担軽減、歌舞伎や落語など74イベント

丸山ひかり
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中止や延期などが相次ぐ舞台やコンサートなどについて、政府は、チケットを買った人が払い戻しを求めなかった場合、寄付とみなして税負担を軽減する制度を新たにつくった。文部科学省は15日、まずは歌舞伎や文楽、落語など計74の文化芸術・スポーツイベントをその対象に指定した、と発表した。

 今回指定されたのは、文化芸術関係が70件(このうち音楽18件、能楽17件、落語11件)、スポーツ関係は4件(観戦型イベント3件、参加型イベント1件)。国立劇場での歌舞伎や文楽などの公演(3月3日~6月20日)▽国立演芸場での落語と講談の公演(3月1日~5月31日)▽プロバスケットボールのBリーグ(2月29日~4月29日)などが含まれる。

 文科省によると、チケット代金の払い戻しを受けない場合、必要な手続きをすれば、その金額分が「寄付」とみなされて税優遇の措置が受けられ、チケット代の一部が戻ってくる仕組みだ。このほかにも、申請手続き中のイベントが100件以上あるといい、「コミックマーケット98」や、劇団四季の「アラジン」「キャッツ」などの公演も含まれている。

 詳しくは文化庁のホームページ(https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/pdf/202005151700_01.pdf別ウインドウで開きます)へ。(丸山ひかり)

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