新型コロナウイルス感染拡大防止のため不要不急の外出自粛が求められる中、県外在住者という誤解をされかねず不安という県民の声を受け、和歌山県は県外ナンバー車を利用している県民向けに、県内在住確認書の交付を始めた。

 県では7日から、県内在住だがやむを得ず県外ナンバー車を使用している県民に対し、県内在住確認書を交付。「和歌山県内在住者です」と書かれ、車のダッシュボードなどに置くことを想定する。

 道路運送車両法では、住所に変更があった場合は変更登録をする必要があると定められている。だが、新型コロナへの感染を避けるため外出回数の減少を求められているため、県では、申請者に登録変更をするよう伝えた上で「緊急避難的な対応」として今回の取り組みを実施している。申し込みは、各振興局で、郵送やメールなどでも申請できる。11日までに1414件交付したという。

 串本町でも、町のご当地キャラクター「まぐトル」が「わたしは 串本町に 住んでいます」と吹き出しで話す姿を印刷した車用のマグネットシートを配布している。町によると、町内で嫌がらせを受けたとの訴えはないが、「県外ナンバーが走っている」との指摘はあったという。担当者は「町民の不安解消と滞在者への配慮を考えた」と話す。500枚作り、希望者に無料で配っている。

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 地域外ナンバーの車への嫌がらせは、他県でも問題になっている。徳島県内では4月下旬、県外ナンバー車のドライバーへの暴言やあおり運転があったとして、知事が嫌がらせをやめるよう呼びかけている。

 地域外ナンバー車を巡る厳しい…

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