中国・明時代青磁の筆置き、誰が使った? 愛媛で出土

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足立菜摘

 愛媛県西条市の遺跡から、中国・浙江省(せっこうしょう)の龍泉窯(りゅうせんよう)で明(みん)の時代(15世紀)に作られたとみられる青磁の筆架(ひっか)(筆置き)が出土した。県埋蔵文化財センターが13日、発表した。国内で筆置きの出土例は極めて少なく、龍泉窯製が見つかるのは初めてという。

 出土したのは「北竹ノ下Ⅰ遺跡」。室町時代~江戸時代前期の集落跡で、石積みの井戸跡から今年2月に見つかった。高さ約6・7センチ、横幅約10・3センチ。一部欠けているが、下部に波、中央に橋の欄干、上部に三つの山と雲、太陽か月があしらわれている。

 欠けた左端には中国の伝説上…

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