第4回コロナで改憲主張「筋違い」 専門家が危惧する三つの点
新型コロナウイルスという「緊急事態」に対応するため、憲法改正の必要性を指摘する声がある。これに対し、憲法の専門家はどう考えているのか。曽我部真裕・京都大教授は次のように語る。
限度超えないための歯止め
緊急事態対応のために改憲する必要があるのは、典型的には憲法が定める原則を一時的に変更することを認める場合だ。国会が法律で定めるべき内容を内閣が政令で定められるようにしたり、基本的人権の一部を停止したりすることなどだ。いまのウイルス対策で想定されているのはこのような措置ではなく、改憲を主張するのは筋違いだ。
特措法では市民の外出や集会…
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