コロナ患者も救急車も断らない病院 「怖い、でも…」
編集委員・辻外記子
年間1万4千台と国内トップクラスの救急車を受け入れ、「救急患者を断らない」湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)。モットーはそのままに、発熱や呼吸器症状があり新型コロナウイルス感染症の可能性がある患者を1日に40~50人診ている。「できる限りの感染防御をして、新型コロナに立ち向かう」。医師らはその姿勢を崩さない。
救急車はこれまでのように来る。4月25、26日の土日も32台と42台を受け入れた。
26日に運ばれた患者は、県内の別の地域の老人保健施設に入所していた70代男性。発熱があり低酸素状態のため、新型コロナが疑われた。消防は県内6病院に受け入れを頼んだが、対応できないと断られ、1時間ほどかけて湘南鎌倉に運ばれた。気管挿管をして人工呼吸器を着けたが、27日未明に男性は亡くなった。
駐車場にプレハブ外来
通常の外来にも、かぜや息苦しいといった症状の患者は訪れる。
「『せき、のどの痛み、呼吸が苦しい……』。こうした症状に当てはまる方は、職員にお声掛けください」
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病院の入り口にポスターが貼…