日産さらなる赤字拡大も ゴーン路線の重荷に販売減直撃

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友田雄大 稲垣千駿
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 日産自動車が、2020年3月期の決算で11年ぶりに赤字に転落する見通しとなった。カルロス・ゴーン前会長の拡大路線で抱えた過剰設備などを、策定中の中期経営計画でどれだけスリム化できるかが注目されているが、大胆に取り組めばその分、赤字が膨らむ可能性もある。

 日産の業績は、新型コロナウイルスの感染拡大前から落ち込んでいた。ゴーン時代に新興国での生産を強化し、過剰な設備を抱えてしまった一方、車のモデルチェンジにかける投資を抑えたため売り上げが減った「二重苦」に苦しんでいるためだ。

 すでに、23年3月期までに世界で従業員の約10%にあたる1万2500人以上を減らし、生産能力を18年3月期の年720万台から、4年かけて年60万台分削減して660万台にするリストラを進めていた。

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 ただ、それでもコスト削減は…

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