感染者の推移、どうみる? 忽那医師が語るコロナの現状

有料記事

聞き手 編集委員・辻外記子 野口憲太
[PR]

 感染の拡大が止まらない新型コロナウイルス。普通のかぜとなかなか見分けがつかないが、どんな時に感染を疑えばよいのか。外出自粛が呼びかけられているが、患者の増加は抑えられるのか。発生当初から多くの患者を診てきた国立国際医療研究センター東京都新宿区)の忽那(くつな)賢志医師に4月9日と28日、オンライン会議システムを使い、現状を聞いた。

 ――かぜやインフルエンザとどう違いますか?

 発熱やせき、のどの痛み、鼻水といったかぜのような症状で始まるのは同じです。インフルエンザは数日でよくなることが多いですが、だらだら症状が続くのが新型コロナウイルスの特徴です。1週間くらいかぜの症状が続き、自然によくなる人もいます。3割ほどの患者さんには味覚・嗅覚(きゅうかく)の異常がみられます。

 ――悪化する人はどんな経過をたどりますか。

 発症から7~10日目に悪くなる人が多く、たんが出る、呼吸が苦しいなどの肺炎症状が強くなります。予兆はないので、慎重にみたほうがいいでしょう。うちの病院でも、人工呼吸器をつけた後、残念なことに亡くなった方もいます。高齢で基礎疾患のある方でした。

 ――感染者の推移をどうみていますか。

 うちの病院の帰国者・接触者…

この記事は有料記事です。残り1084文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]