「3密」なくても休むキャンプ場 集客が地域にリスク
加茂謙吾
新型コロナウイルスの感染拡大で、キャンプ場にも休業の動きが広がっている。屋外なので「3密」を避けやすく、自治体の休業要請の対象にはならないことが多いが、地方に人が移動することに懸念が生じているからだ。例年ならかき入れ時のゴールデンウィーク(GW)だが、事業者は頭を悩ませている。
岡山県真庭市のキャンプ場「ひるぜん塩釜キャンピングヴィレッジ」は、26日から予約を受け付けず、当面休業する。利用客の7割は感染者の多い関東や関西から来るため、従業員への感染リスクが高いと判断した。今年のGW中は連日200人以上の予約で埋まっていたが、全てを断った。副支配人は「GW前後は年間利用客の3~4割が集中する。次のピークのお盆まで影響が長引くとかなり苦しい」と説明する。
少人数のキャンプなら「3密」を避けやすいとみられるが、日本オートキャンプ協会によると、キャンプ場の受け付けや周辺の店などでの買い出しが混雑する可能性があり、そこでの感染を心配して休業する事業者が増えているという。
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