東京)補償なき休業、バーの闘い続く 吉祥寺

有料記事

井上恵一朗

 吉祥寺に、いち早く休業に入ったバーがある。店を閉めて50日を超した。オーナーはこの間、店頭に理由を貼り続けた。「厚生労働省の感染症対策で」「東京都の要請により」「政府の緊急事態宣言により」……。なのに補償という言葉は出てこない。闘う姿勢を崩せない。

 吉祥寺の繁華街、路面店が集まる一角のレストランバー「カサブランカ」。早川克紘さんは休業の貼り紙を毎日、カメラに撮って家電量販店でプリントする。「日付を証拠にする」ためだという。

 異変が起きたのは1月下旬。10人単位の予約キャンセルが相次いだ。中国・武漢での新型コロナウイルス感染が広がり、国内でも確認された。5万、9万、10万円……。予定していた売り上げが消えていった。

 カウンターとソファ席で40…

この記事は有料記事です。残り710文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]