ネイルサロンもボウリング場もOK 米の一部で営業再開

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ワシントン=香取啓介 ニューヨーク=藤原学思
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 新型コロナウイルスの感染を防ごうと外出規制などが続く米国で24日、一部の州が美容院などの営業再開を認めた。経済活動の再開に向けた動きだが、感染がまだ収まっていない時期だけに、懸念も出ている。

 南部ジョージア州ではこの日、美容院やネイルサロン、ボウリング場などの営業再開がケンプ州知事によって認められた。米メディアによると、美容院の顧客は入店前に検温され、手袋とマスクを着用した美容師が接客した。ボウリング場は人数を制限し、大量の消毒液を用意して営業したという。この日はアラスカ、オクラホマ両州でも一部店舗の営業が再開された。

 4月3日に全州を対象とした外出禁止令を出したケンプ氏は、営業再開を認めた理由として、地元経済への影響を挙げている。27日からは、人と人の距離を取ることなどを条件にレストランの店内飲食や映画館の営業もできるようになる。ケンプ氏は24日、「難しい決断だった。正しい方法で正しいタイミングだったと思う」と話した。

 ただ、同州ではこれまで約2万2千人の感染が確認され、899人が死亡。感染者は現在も増加中だ。ニューヨーク・タイムズによると検査数の水準は米国の中で低い。経済活動再開に前のめりなトランプ米大統領は一度はケンプ氏の判断に賛同したとされるが、23日の会見では「歓迎していない」と批判した。州内でも最大都市・アトランタの市長らは営業再開に反対で、市民に「家にいて」と呼びかけている。営業許可が出ても、閉鎖したままの店舗も多かったという。

 ジョンズ・ホプキンス大によると、新型コロナによる米国の感染者数は約89万人。死者は24日に5万人を超え、いずれも世界最多だ。(ワシントン=香取啓介)

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