入店制限のスーパーに行列 客「本当なら来たくない」

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中島嘉克 土居新平
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、スーパーに対して混雑時には入店制限を要請するよう、政府が都道府県に求めた。現場では、すでに自らの判断で入店制限に踏み切ったスーパーが出ているほか、大型の総合スーパーも「入店制限する場合がある」との方針を打ち出し始めた。

 「買い物は3日に1回程度に」。東京都小池百合子知事のこうした呼びかけや、政府の要請から一夜明けた24日朝。スーパーのオーケー下落合店(東京都新宿区)では、午前8時半の開店前から行列ができ、9時には入場制限がかけられた。

 この店では4月以降、店内が混雑した場合に、感染を防ぐために入店を制限してきた。実施するのは土日や平日の夕方などに多く、店外には30~40人の列ができることもある。安倍晋三首相や小池知事らの記者会見があった翌日は特に混むという。

 客には店の前で間隔を空けて並んでもらい、10分ごとに10人ずつ入ってもらうようにしている。樋口康幸店長は「調整は大変だが、お客を待たせすぎないように気を付けている。今のところ大きな混乱はない」と話す。

 この店をよく利用する近所の60代の女性は、入店制限について「不便にはなるが、安全のためにはやった方がいい」と話す。高齢の母親と暮らしており、「本当ならスーパーには来たくない」とも。いつもは毎日のように来ていたが、今はまとめ買いをして4日に1回程度に抑えている。

 ただ、混雑の緩和は簡単ではない。外出自粛要請を受け、まとめ買いの需要も高まって客足が通常より多い状態が続く。店頭には「最少人数でのご来店をお願いします」との貼り紙も掲げるほか、混雑する時間帯を避けた買い物も呼びかけている。

■大型店、どう制限…

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