「10万円」は何のため 辞退巡る議論に思うこと 

有料記事

編集委員・伊藤裕香子
[PR]

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛は続いても、収入への打撃が少ない人やお金に余裕のある人には、国から全員に一律給付される10万円は「不要不急」かもしれない。閣僚をはじめ政務三役は申請せず、野党はおおむね受け取って社会貢献に使うという。辞退しないで「寄付や基金へ」などと発した著名人のツイッターには、さまざまな意見が寄せられている。

寄付に賛否の声

 「10万円は皆で頑(がん)張(ば)ろうの旗印にしかならない! どう使うかは勝手と思う」

 「辞退せずに、要らない人は医療従事者、ホテル従業員へ寄付しましょう」

 お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんのツイート「僕は遠慮なく受け取ります。医療事業者のために尽力している然(しか)るべき場所へ寄付をしたい。大臣にあんなこと言われたら、遠慮してしまう人が居ると思うけど」への反響の一部だ。

 「あんなこと」は、麻生太郎財務相の「富裕層の方々、こういった非常時に受け取らない人もいるんじゃないですかね」との発言を意識したものだろう。

 「普段なら黙って寄付するよ。今回の給付金に限ってはもらいにくいと言う人が多いから」という新たなツイートには、「寄付は自由。ただ、将来税金増えるの困るから、高所得者は受け取らないでほしい」という声もあった。

 タレントのたむらけんじさん…

この記事は有料記事です。残り1215文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]