福岡)家に帰れる。喜びと不安 長期避難解除の石詰地区
岩田誠司
災害から7月で3年。2017年の九州北部豪雨で激しく被災した福岡県朝倉市の4地区で21日、長期避難世帯の認定が解除された。そのひとつ、杷木松末の石詰集落。乙石川沿いに16世帯58人が暮らしていたが約半数の家屋が流され、5人が犠牲となった。住める状態で残るのは数軒だけ。集落の再生は見通せない。
土砂や流木で埋まった乙石川沿いでは今も、重機が砂ぼこりを上げながら谷の景色を変えつつある。
河川の復旧工事が終わるのは21年度の予定。流域の各所で崩落した山肌も集落の後背地などを除けば多くが当時のままだ。最上流部の乙石地区ではまだ解除申請もできない。
朝倉市によると、長期避難世…