日本にもいる「グレタ世代」 コロナ禍でも活動を継続中

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伊藤喜之
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 気候変動に危機感を深める「グレタ世代」の日本の若者たちが、大人世代を巻き込んで課題に立ち向かおうと懸命だ。新型コロナウイルスの感染拡大で、11月に開催予定だった国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は延期になったが、若者たちはオンラインで啓発イベントを開くなど工夫し、「いま行動すべきだ」と訴えている。(伊藤喜之)

 「ストップ横須賀石炭火力!」「ビヨンド・コール(石炭の先へ)!」

 3月13日、神奈川県横須賀市役所前。新型コロナウイルスが世界で広がる中、口元をマスクで覆った若者ら約20人がシュプレヒコールを上げた。同市で建設が計画されている石炭火力発電所の建設中止を訴えるデモだ。

 国際エネルギー機関によると、石炭火力は世界の二酸化炭素(CO2)排出量の3割を占める温暖化の主要原因だ。日本は発電量のうち32・3%(2017年度)を石炭に依存する。

小泉環境相のお膝元で

 発起人の一人で同市在住の大学3年、鈴木弥也子さん(21)は昨夏、カナダで世界の若者と交流する事業に参加して、社会問題への意識が高まった。帰国後、国際環境NGO主催の勉強会で石炭火力発電所が横須賀で建設されると知って、「責任を感じた」という。今年2月、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(17)と連帯する団体「未来のための金曜日 横須賀」を設立した。

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 横須賀市は環境相の小泉進次…

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