ごはんで広がる子ども見守りの輪 若手研究者が描く未来

有料記事

片山健志
[PR]

 子どもが無料や安価でごはんを食べられる「子ども食堂」。孤食の問題に対応するため、数年前に東京から始まった取り組みは今、すっかり定着したように見えます。社会のどんなニーズが、子ども食堂を各地に根付かせたのでしょうか。子ども食堂がつくる未来とは――。自治体関係機関に勤める傍ら、子ども食堂の研究に取り組む二本松一将さん(25)=札幌市豊平区=に聞きました。

どんな子でも安心して来られる、それが子ども食堂

――子ども食堂とは、子どもにとって、どんな存在なのでしょうか?

 子ども食堂がメディアで紹介される際、よく「経済的に厳しい家庭の子が利用する」と報じられます。子ども食堂に来る子イコールしんどい子、みたいなイメージで。でも、実際はそうじゃない。地域の子どもだれもが来るのです。

 困っているから食べに行くって、結構、気持ちが必要じゃないですか? そういうバイアスをかけられたくないからと、「子ども食堂」とあえて名乗らないところもある。私も実際に調査し、見てすぐにその子の生活環境がしんどそうだとはわかりませんでした。

ここから続き

 子ども食堂を強いて定義する…

この記事は有料記事です。残り2152文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら