コロナの脅威、察知していた米諜報網 でも封じ込め失敗

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ワシントン=編集委員・峯村健司 ニューヨーク=藤原学思 北京=西村大輔 ワシントン=香取啓介
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 熾烈を極める米国と中国の諜報(ちょうほう)分野での対立。情報戦は、新型コロナウイルスを巡っても繰り広げられている。

 「自分の対応力が足りないからといって、スケープゴートを探すな」

 今月2日、中国外務省の報道官は米国への反発をあらわにした。中国が公表する感染者数について、米情報機関が「実態より少ない」とホワイトハウスに報告したと米メディアが報じたことへの反応だ。

新型コロナ危機、情報網で早期に察知

 中国で感染者が1万人に迫っていた1月30日。トランプ政権は他国に先駆けて中国全土への渡航禁止に踏み切った。この時、日本は湖北省への渡航中止を勧告していたに過ぎない。

 米政府の素早い判断の背景について、東アジア外交に携わる米政府当局者は「昨年12月には異変を察知していたからだ」と話す。

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 湖北省武漢市では12月初旬…

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