新型コロナウイルスは、ネコやフェレットの呼吸器では増殖しやすいが、イヌやブタではほとんど増えない。そんな実験結果を中国の研究チームが米科学誌サイエンス(https://www.doi.org/10.1126/science.abb7015)に発表した。あくまで室内実験の結果で、実際にフェレットやネコが多数感染しているわけではない。
チームは、動物を介して感染が広がる可能性などを調べるため、人間とふれあう機会の多いペットや家畜などに新型ウイルスを鼻から投与する実験をした。フェレットでは、ウイルスが鼻や扁桃(へんとう)など上気道で増殖することが確認された。ネコでは、上気道だけでなく肺でも増える例がみられた。感染したネコのケージの隣に未感染のネコのケージを置くと、感染が広がることも確かめた。
一方、ビーグル犬はウイルスを鼻に投与しても、口内からウイルスが検出されず、感染しにくいことが分かった。ブタやニワトリ、アヒルでも実験したが、いずれもウイルスは増えず、検出できなかった。
フェレットは普段からヒトの…
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