簡単にかめたり、舌でつぶせたりするやわらかい食品が売れている。かんでのみ込む力が弱くなった人たちのために開発された「介護食」と呼ばれるもので、電子レンジで温めるだけのレトルトから、見た目も豪華なおせち料理まで種類も豊富にそろう。

 調査会社の富士経済によると、栄養補給食や流動食といった高齢者向け食品の2019年の国内出荷額は、前年比3%増の1691億円と見込む。高齢化の進展に伴って市場は今後も伸び、25年は2046億円に達する見通しだ。

 介護食選びの目安になるのは「ユニバーサルデザインフード」(UDF)というロゴがついた食品だ。食品会社などでつくる日本介護食品協議会が設けた認証制度をクリアしたもので、食べやすさを4区分に分類。「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」の順に軟らかくなる。

 山崎製パンは昨年5月、ロング…

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