コロナで売り上げ増のスーパー 「健全でない」指摘も

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中島嘉克
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、生活必需品を扱うスーパーは売上高が伸びている。外出の自粛を受けたまとめ買いの動きのほか、テレワークにより自宅で長時間過ごす人が増え、「巣ごもり需要」も活発だ。しかし販売現場では感染防止や在庫確保に奔走する従業員の負担が重くなっており、突然の売り上げ増を「健全ではない」と指摘するトップもいる。

 安倍晋三首相が東京や大阪など7都府県に「緊急事態宣言」を出した7日の前日の6日。スーパー大手、サミット東京都杉並区の店には朝から多くの客が訪れていた。近く宣言が出されるとの報道が相次ぎ、会社員女性(28)は「飲み物や野菜など最低限必要なものを買った」。自宅には3月末にすでに買いだめしたものもあるという。

 日本チェーンストア協会によると、全国のスーパーの2月の売上高(速報値)は、既存店ベースで前年同月比4・1%増の9376億円。増加は5カ月ぶりだ。外出自粛で外食が減って自宅で食事をする人が増え、冷凍食品などが好調だった。

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 サミットでは2月の売上高が…

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