ナイトクラブ訪れた医師感染、岐阜大病院が外来を休止

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高木文子 松永佳伸
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 医師3人の新型コロナウイルス感染が確認された岐阜大学付属病院(岐阜市柳戸)は4日夜、対応に追われた。救急患者の受け入れを停止したほか、19日まで約30あるすべての診療科の外来診療を休止する。手術業務などにも影響が及ぶとみられる。吉田和弘病院長は「市民を守るべき大学病院が機能不全に陥ったことを心からおわびします」と陳謝した。

 同病院によると、感染が確認されたのは、精神科の30代の男性医師2人と、当時同僚で美濃加茂市の医療機関に勤務する20代の男性医師1人。3人は3月26日、岐阜市若宮町のナイトクラブ「シャルム」で飲食をしたという。同店では複数の客と従業員が感染し、クラスター(集団感染)が発生している。3人は現在、市内の病院に入院しているが、症状は出ていないという。

 同病院では、4日夕から救急医療を2週間程度停止することを決めた。6日からは1日平均1千~1200人が訪れるすべての外来診療も休止する。各診療科では、外来を予定していた患者に連絡し、投薬を含めて関連病院を紹介するなどの対応を検討している。

 手術業務については、緊急性があると判断した疾患以外は、2週間ほど遅らせて実施するという。精神科の入院患者で退院を予定している人には、1週間程度、健康状態を観察したうえで問題がなければ退院してもらう。外来診療や救急業務の再開については状況を見ながら慎重に判断することにしている。

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 病院内で確認されている濃厚…

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