手塚治虫の直筆メルモ、大阪のすし店に 36年前の秘話

有料記事

鵜飼真
[PR]

 大阪府豊中市で生まれ、兵庫県宝塚市で育った「漫画の神様」手塚治虫(1928~89)が36年前、百貨店でのイベントで描いて少年に贈った縦約80センチ、横約60センチの「ふしぎなメルモ」の絵が、大阪府箕面市の住宅街にあるすし店内に静かに飾られている。

 同市桜ケ丘3丁目のすし店「あさひ」。アニメでも人気だった約50年前の漫画「ふしぎなメルモ」の主人公メルモを油性ペンで描いた絵が、縦約110センチ、横約80センチの額に入れられ、カウンターからお手洗いに通じる通路の壁に掲げられている。絵の右下には「手塚治虫」のサインが入る。目の前に立つと、等身大くらいのメルモちゃんを間近に見られる。

 持ち主は、2代目店主の坂東宏彦さん(54)。幼い頃から手塚漫画が好きだった坂東さんは高校3年の冬、大阪・梅田の阪急百貨店で開かれた手塚のトークショーに参加した。

 講演後、手塚が模造紙に人気…

この記事は有料記事です。残り768文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません