広瀬すず、朝ドラ主役を演じる裏で叫んだ「くそおやじ」

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神宮桃子

 普段は、モノトーンのシンプルな服を好んで着るという。俳優の広瀬すずは、仏高級ブランド、ルイ・ヴィトンの新たな「顔」としてアンバサダーに就任するなど、ファッションの世界でも飛躍している。

 「正直、スタイリストさんになりたいくらい」というファッション好き。「着ているだけで楽しいし、コーディネートするのが好き。いらなくなった服を断捨離して、いっぱい買っちゃえというのが、年何回かある。服を捨てるのはもったいないので、事務所のあの子が着られるかもと思うと、全部事務所に渡すこともあります。あげたのに、他の人が着ている姿を見るとかわいくて、自分もまた同じのがほしくなって……」。ルイ・ヴィトンは、二十歳になった時にバッグを買った、憧れのブランドだったという。

 そんな広瀬の髪の毛先には、ピンクに染めた名残が今もあった。スタッズのたくさんついた黒い服に身を包み、ごつい指輪をはめて、デスメタルバンドのボーカルを演じたのが公開中の「一度死んでみた」だ。父親を毛嫌いする大学生・七瀬という、今までになくぶっとんだ役で、コメディーに初めて挑んだ。演じていて「発散し、気持ち良くなってくる感覚だった」と振り返る。

強めに、ばんと一発で

 ライブで髪を振り乱し、「死んでくれ!」と叫ぶ七瀬。ある日、それほど嫌いな製薬会社社長の父(堤真一)が死んだ、と連絡が入る。実は、ある計画のために「2日間だけ死ぬ薬」を飲んだのだが、ライバル会社の陰謀で火葬されそうに。父の秘書・松岡(吉沢亮)とともに、七瀬は父を救おうとする。

 黒髪に大きな瞳、透明感ある…

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