人の世に熱あれ、人間に光あれ――。この一文で有名な、日本初の人権宣言とされる「水平社宣言」。宣言を起草した西光万吉(さいこうまんきち)(1895~1970)が20日、没後50年を迎えた。西光の意思や思想を現在に伝えようと、ゆかりのある和歌山県紀の川市では有志が取り組みを進めている。
奈良県で生まれた西光は、部落解放運動にかかわり、1922年に水平社宣言を起草。戦時体制の強化などに伴い、奈良県で運動に対する弾圧が厳しくなったため41年、妻の実家があった現在の紀の川市へ移り住んだ。
戦後の西光は同市を拠点に、部落解放運動だけでなく、平和運動にも取り組むようになった。戦争は最大の人権侵害であるという認識と、水平社が戦争遂行の一部を担ったことに対する反省などが理由だ。
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平和運動で西光が唱えたのは…
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