植松被告、記者に「控訴しない」 相模原殺傷で死刑判決

神宮司実玲
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 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者ら45人を殺傷したなどとして殺人などの罪に問われ、横浜地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた植松聖(さとし)被告(30)が24日、横浜拘置支所(横浜市港南区)で朝日新聞記者との面会に応じ、公判と同様に「控訴しない」と述べた。弁護人が控訴しても自ら取り下げるという。控訴期限は30日。

 植松被告は裁判を振り返り、「厳粛だった。皆様に裁判に時間を割いて頂き、恐縮でした」と述べた。死刑判決について、「出るだろうと思っていた。障害者に人権がある前提で裁判が進んだので納得はしていない」と話し、「生きたいのか」との問いに「はい」と即答した。

 「(控訴しないと)ずっと言ってきたので筋が通らないし、二、三審と続けるのは間違っていると思う」と述べた一方、「(刑が確定して)死刑囚になると、面会ができなくなるので気が重い」と話した。

 植松被告は16日の判決公判で、閉廷が告げられた後に「最後に一つだけ」と発言を求めたが、裁判長に認められなかった。「世界平和に一歩近づくには、マリフアナ(大麻)が必要と言いたかった」といい、「大麻があれば、生きがいが生まれる」「大麻が吸える時は前のめりで吸っていただきたい」などと自説を展開した。(神宮司実玲)

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