聖火来たけど「もやもやっとする」危ぶまれる五輪開催に
申知仁 井上充昌
東京五輪の聖火がアテネから到着し、21日から「復興の火」としての巡回が始まった。この日の展示会場となったJR仙台駅東口には、大勢の人たちが一目見ようと駆けつけた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で、東京五輪の開催は危ぶまれている。訪れた人に思いを聞いた。
復興の火は25日まで、宮城県内のほか岩手、福島両県で巡回展示される。JR仙台駅周辺には、展示前から長い行列ができた。仙台市内の復興の歩みを紹介するパネル展示は取りやめになり、会場には手指の消毒液が設置された。
多賀城市の会社員熊谷雅紀さん(51)は「いよいよだと実感が湧いた。ここまで来たら無事開催してほしい。世の中はコロナで暗い雰囲気。明るい話題を」。仙台市太白区の高校生湯村一真さん(18)は「コロナの暗い話題を乗り越え今夏に開催できれば、感動も増すのでは」と期待する。
ただ、延期はやむを得ないという雰囲気も広がる。
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行列の先頭に並んだ同区の戸…
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