トランプ氏「私は戦時大統領」 コロナ楽観論を一転封印

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ワシントン=園田耕司 金成隆一
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 米国で新型コロナウイルスの感染が広がる中、トランプ大統領が連日のようにホワイトハウスで記者会見に臨んでいる。当初繰り返していた「春にもウイルスは消える」の楽観論から一転、「戦時大統領」を名乗って対策を訴える内容が多い。背景には、11月の大統領選に向けた選挙集会が開けないなか、メディア露出を通して支持者にアピールする狙いがありそうだ。

 トランプ氏は20日、今週に入って連日となる会見を開いた。前日に続いて、マラリア用の治療薬が新型コロナウイルスについても効果がある可能性に言及し、「(形勢を逆転する)ゲームチェンジャー」になることへの期待を語った。ただ、19日の会見では「ほぼすぐに使えるようにする」と見通しを語ったものの、同席した担当部局の幹部は「間違った期待を提供しないことが大事」と述べ、安全性を確認した上での認可には時間がかかると修正した。両日とも、質疑を含め約1時間にわたってCNNなどが中継を続けた。

 トランプ氏は最近まで、「うつりやすいウイルスだが、我々は素晴らしく制御できている」(15日の会見)などと楽観論を繰り返してきた。選挙集会でも「理論上は4月までに、少し暖かくなればウイルスは奇跡的に消え去るようだ」(2月10日)と述べ、危機対応への政権批判は民主党の「でっち上げ」(同28日)とまで主張していた。

 ところが、米国内の感染者が…

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