大阪-兵庫間の行き来、3連休中の自粛要請 大阪府知事

笹川翔平 高橋大作 青瀬健
【動画】大阪府の吉村洋文知事が、大阪府と兵庫県の行き来を自粛するよう住民に呼びかけた=高橋大作撮影
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 大阪府吉村洋文知事は19日、新型コロナウイルスの感染が兵庫県と大阪府で急増する懸念があるとして、20日からの3連休に両府県間の不要不急の往来を自粛するよう住民に協力を求めた。特に兵庫で感染が広がっており、往来が多い両府県間の移動を制限する異例の要請に踏み切った。

 吉村氏は19日夜、大阪府庁で記者団に「爆発的な感染がいつ起きてもおかしくない」と指摘した。厚生労働省を通じて「最悪の場合4月3日までに(両府県の)感染者数が3374人、重症者が227人になる」との専門家の試算が伝えられ、併せて提案された往来制限を導入することにしたという。19日までに人口880万人の大阪で119人、人口540万人の兵庫で93人の感染者が出ている。

 阪神間は人の移動が多い。吉村氏は「すべての社会活動、経済活動を完全にストップすると、別の大きな問題が出てくる」とも述べ、連休明け以降については往来自粛は求めないことを前提に、感染者数の推移を注視する考えを示した。

 一方、兵庫県の井戸敏三知事は19日、連休明けの24日までをめどに当面、不要不急の往来や会合を自粛するよう呼びかけた。大阪と異なり自粛期間を24日までとしたのは、同日に県の専門家会議があり、そこでの判断をみるためだという。

 いずれの要請も、13日に成立した改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づかない。(笹川翔平、高橋大作、青瀬健)

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