ビッグイシュー、困っている人誰でも売れます 4月から

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江口悟
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 これまで路上生活者らホームレスの人たちに限られてきた雑誌「ビッグイシュー日本版」の販売が、4月から、住居の有無を問わず、生活に困っている人たち全般に開放される。運営する有限会社「ビッグイシュー日本」が18日に記者会見を開き、時代の変化に合わせた貧困問題への対応として打ち出した。

 ビッグイシューは、ホームレス状態の人か経験者を対象に、街頭で販売した雑誌の売り上げの一部が収入になる仕組みで、自立を支えてきた。ただ、この10年ほどの間に路上生活者の数は大幅に減少。販売者自体が減った結果、ここ数年は営業赤字になっていた。

 その一方で、実際には、安定した仕事に就けず、実家に身を寄せる人や非正規雇用で食いつなぐ人ら、外からは見えにくい生活困窮者が多くいることもわかってきた。このため、4月からは、生活に困っていて販売を希望する人であれば、住居の有無を問わず基本的に受け入れ、販売者として登録できるように条件を見直す。

 また、現在350円の価格を450円に引き上げ、販売者の取り分を1冊180円から230円に増やす。月2回発行で、1号あたりの平均売り上げは1人175冊。この水準を維持できれば、月収が2万円近く増えて8万円余になるという。

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 そのほか、経営改善に向け…

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