中国、ビッグデータが感染者追う 「まるで指名手配犯」

有料記事

上海=宮嶋加菜子 北京=福田直之

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が深刻な中国で、感染の蔓延(まんえん)を防ごうと、ビッグデータや最先端技術が活用されている。非常事態のなか、個人情報が当局に使われることに「やむなし」との声がある一方、「プライバシーはどうなる」との懸念もある。

 「この便に乗っていた人を至急探しています!」

 中国各地の地方政府のホームページ(HP)には、感染者が利用した交通機関を公表し、濃厚接触が疑われる人に現地の保健衛生当局への連絡を呼びかけるメッセージが並んでいる。

 情報は具体的で、感染者が乗った高速鉄道や飛行機、バスなどの便名や運行日時、車両番号などが掲載されている。

 たとえば山東省政府は1月下…

この記事は有料記事です。残り1185文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]