秋田)小正月行事、休日開催難 伝統と集客どちらを優先
高橋杏璃
2月は秋田の冬を彩る小正月行事が目白押し。冬季観光の目玉だが、旧暦に基づいて特定の日に開催するものも多く、開催日が休日になるか平日になるかで集客数に開きがある。伝統を尊重しつつ、誘客するにはどうすればよいか――。各地で模索が続く。
立春の2月4日火曜日。にかほ市金浦(このうら)の金浦山神社の石段に、参拝客がひしめいていた。集まった人たちのお目当ては「掛魚(かけよ)まつり」。大きいもので10キロを超える寒ダラを担いだ漁師たちが町を練り歩き、最後に神社に奉納して大漁を祈る。神事のあとのタラ汁販売も盛況で、観光客らが列を成した。「今年は天気がいいから人が多い」と地元の人は目を細める。
だが、市観光協会によると今年の参加者や来場者は1千人で、4日が土曜日だった2017年の5分の1。過去をさかのぼっても、土日に当たった年の方が客の入りがよかった。
今年、まつりの実行委員会は…