「湖北の車、出ていけ」 高速さまよい2週間、窮状訴え

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北京=平井良和
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 新型コロナウイルスの感染が広がる中国で、感染者が多い湖北省ナンバーのトラックを運転する男性(50)が通行拒否に遭うなどして地元に戻れず、2週間以上にわたって高速道路上で過ごしている。動画で窮状を訴えた男性には多くの寄付金が集まり、「我々の敵はウイルスであって湖北の車ではない」などと差別を戒める声も広がっている。

 中国メディアによると、男性は湖北省在住で、1月7日に同省を出発した後、運送の仕事を請け負いながら中国国内の高速道路を忙しく行き来していた。

 感染が拡大していた春節当日の25日、四川省の届け先で荷物の医療用マスクを下ろそうとしていたところ、湖北省のナンバーだったことから、感染を恐れる住民らに警察に通報された。

 警察に「早く出て行け」と言われて高速に戻ったが、その後は「湖北の車」という理由で、高速から降りることもサービスエリアに入ることもできなくなったという。

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 2日間ほど走り続けたものの…

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